裏SNS " F " - 友か、秘密か -

翔は " F " を操作し、
ブックマークしている投稿を見返す。



【 投稿主 ◇ 匿名 / TARGET ◇ 百瀬 梨々花

百瀬 梨々花は、
授業中分からないところがあると、
朝比奈 千夏に聞いている。

Point ◇ 210pt 】



【 投稿主 ◇ 匿名 / TARGET ◇ 瀬川 琉生

瀬川 琉生は、日下部 律と幼馴染みである

Point ◇ 70pt 】



どちらも翔が投稿したもので、
後者は真っ赤な嘘。



" F " での投稿は、
嘘でも報酬になりうる。



それを証明してみせたのは琉生。
だけど、
布石を置いたのは翔だ。



琉生はそれに
気づいているだろうか。



画面を閉じ、
音楽をかけたままスマホを伏せる。



前の席では、
琉生がスマホをいじりつつ、

その画面を
ねぎに見せていた。



ふと、
琉生のスマホケースが目に入る。



以前はシンプルな
プラスチック製のものだったはすだ。



今日は、

ブランドロゴがでかでかと入った
同じ黒とはいえど

高級感のあるレザーケースだ。



( こいつ……かなり稼いでるな )



つい先日、
萌子と翔のことを
揶揄する投稿が

2つされていた。



おそらく、
片方の投稿主は琉生だ。



それが萌子の神経を
逆撫でしたのは間違いない。



だが同時に、

虚偽投稿が証明されれば
報酬が没収されることへの

証明にもなった。



自分への悪意を放っておかない
彼女の性格は、
翔の読み通りだった。



萌子はきちんと動き、
それが虚偽であると証明してくれた。



翔は気の強い彼女の存在に、
少しの信頼と、
そして、余裕を感じていた。