裏SNS " F " - 友か、秘密か -

ある日の朝のHR。
鴨田先生がテストについて話し始めた。



「 次のテスト結果で、
八雲大への推薦枠がほとんど決まります。

上位生がメインにはなりますが、
F組にいること自体がチャンス。
全員、気を抜かずに頑張りましょう 」



教室の空気がぴんと張りつめる。

八雲大学への推薦。
それが貰えれば、学費が免除される。
千夏にとって、それは大きい意味を持っていた。

家計のことを考えれば、
大学進学は現実味を帯びない夢だ。
でも推薦枠を取れれば、状況は変わる。



「 テストが終われば、体育祭と文化祭です。
勉強が落ち着いたら、思い切り楽しんでほしい。
だからこそ、全力で走りきろう 」



先生はそう続けて、微笑んだ。

千夏はうなずいた。
自分なりにやるしかない。

ーーたとえ一度、
最下位を取ったことがあるとしても。