裏SNS " F " - 友か、秘密か -

そして、放課後。
いつものスペースに現れたのは、
百瀬と、その隣にいる――南雲本人だった。



「 しずくから、
小芝居はいらないって言われたよ 」



百瀬が苦笑交じりに言うと、
南雲はまっすぐ琉生の前に立った。



「……あの投稿。
" 宮下澪が9年前の事件と繋がってる "
ってやつ。書いたの、私 」



その言葉に、響も、琉生もーー息を呑んだ。
南雲は淡々と言葉を続ける。



「 正直、全部……諦めてる。
だから、投稿していい。南雲 雪のこと 」



南雲の声音は、
静かで、どこか投げやりだった。

琉生はしばらくしずくを見つめたあと、
ゆっくり頷いた。



「 了解。……投稿内容は、シンプルにいく 」



琉生がスマホに指を走らせる音だけが、
周囲の静けさの中に響く。

琉生が打ち込み終えた画面を見せると、
南雲はふっと笑って、頷いた。



翌朝。" F " の通知音が、教室中に鳴り響いた。



【 投稿主 ◇ 瀬川 琉生 / 投稿主 ◇ 南雲 しずく

南雲 雪 は人を殺した。

Point ◇ 1510pt 】



ざわめきが、教室を満たしていく。

その中で響は、
" F " の画面を見つめながら黙っていた。