裏SNS " F " - 友か、秘密か -

詩帆は一度だけ視線をそらし、
それからしっかりと頷いた。



「 ……わかった。協力する 」

「 ありがと。じゃあーー梨々花、ねぎ、俊。
それと萌子と舞も。
朝の投稿、開示請求しよっか 」



ざわ、と空気が動き、
「 なんで私が?」と榊原 萌子が眉をひそめる。



「 じゃあ投稿したのって、萌子?」

「 は?違うから。……わかったよ、やる 」



他の生徒たちも次々に了承していった。
詩帆はその流れに乗って、
残りの生徒にも一人ずつ声をかけていった。



最後に向き合ったのは、三枝 理子だった。



「 ……ねえ、理子ちゃん。ちょっといい?」

「 ……何?」

「 今回の、鴨田先生の投稿。
開示請求をみんなで出したくて……。

ごめんね、Fには興味ないかもだけど、
少しだけ協力してくれないかな?」



理子はしばらく黙っていたが、
静かに目を伏せて答えた。



「 ……わかった 」



その声はどこか固くて、
遠くにある気がした。