(いやっ!恐い!)
ミトは恐怖し、ギュッと目を閉じて顔を背けた。
「私たちは夫婦ですよ。夫をそこまで拒否する妻ではいけないでしょう」
影は耳元で囁き、舌を耳に差し込んだ。
「あっ…!」
初めての感覚に思わず声が出てしまう。
影はそのまま耳に愛撫を続け、最後に耳たぶに吸い付いた。
ミトは羞恥と恐怖で体が硬直した。
「それでは困るんです」
チュッと音をたてて唇を話した後、影はそう言って体を起こした。
影との距離ができ、ミトはようやく目を開けた。
瞳には涙が滲んでいる。
「私たちは今日で3度目の夜。既に3度行為をしていることになります。この意味はわかりますね」
影が言いたいことはわかる。
あのとき自分がとったセルファへの対応は、下手をしたら不信感を持たれたかもしれないほどの失態だ。
「……はい」
自分が悪い自覚があるミトは、素直に返事をしてノロノロと体を起こした。
「何もなかったと勘繰られては困るのです。それとも、私が本物だったとしても、今日のような態度を見せるのですか?」
ミトは影の顔を見た。
影は冷たい眼差しで射るように睨んでいる。
「そんなこと、わからないわ」
ミトは影の視線に怯みながらも、正直に答えた。
「わからない?」
影の視線が益々鋭くなる。
「ええ。わからないわ。
あなたにするみたいにあからさまな抵抗はできないでしょうけど、いざそのときを迎えたら、もしかしたら何とかして逃げられないかと考えるかもしれない」
「それが許されるとでも?」
真っ直ぐに視線をぶつけられて、耐えられなくなったミトは自分から目を逸らした。
ミトは恐怖し、ギュッと目を閉じて顔を背けた。
「私たちは夫婦ですよ。夫をそこまで拒否する妻ではいけないでしょう」
影は耳元で囁き、舌を耳に差し込んだ。
「あっ…!」
初めての感覚に思わず声が出てしまう。
影はそのまま耳に愛撫を続け、最後に耳たぶに吸い付いた。
ミトは羞恥と恐怖で体が硬直した。
「それでは困るんです」
チュッと音をたてて唇を話した後、影はそう言って体を起こした。
影との距離ができ、ミトはようやく目を開けた。
瞳には涙が滲んでいる。
「私たちは今日で3度目の夜。既に3度行為をしていることになります。この意味はわかりますね」
影が言いたいことはわかる。
あのとき自分がとったセルファへの対応は、下手をしたら不信感を持たれたかもしれないほどの失態だ。
「……はい」
自分が悪い自覚があるミトは、素直に返事をしてノロノロと体を起こした。
「何もなかったと勘繰られては困るのです。それとも、私が本物だったとしても、今日のような態度を見せるのですか?」
ミトは影の顔を見た。
影は冷たい眼差しで射るように睨んでいる。
「そんなこと、わからないわ」
ミトは影の視線に怯みながらも、正直に答えた。
「わからない?」
影の視線が益々鋭くなる。
「ええ。わからないわ。
あなたにするみたいにあからさまな抵抗はできないでしょうけど、いざそのときを迎えたら、もしかしたら何とかして逃げられないかと考えるかもしれない」
「それが許されるとでも?」
真っ直ぐに視線をぶつけられて、耐えられなくなったミトは自分から目を逸らした。



