「ええ。思っていたよりずっとローザンって大らかだわ。そうそう、王宮の中庭について聞きたいんだけど…って、な、なに?」
上機嫌で話をするミトに影は接近した。
思わず身を仰け反らせるミト。
「話は後でゆっくり聞かせてください。まずは、ベッドに行きましょう」
「きょ、今日も?」
「もちろん」
「そんな、毎回証拠残さなくても大丈夫だと思うけど?」
「そういう考え方だから、墓穴を掘るんですよ、ミト。
体の通じ合っている男女が、頬に軽くキスするのは挨拶と同じ。親愛の印です。
それを不自然なまでに赤面するのはおかしいでしょう」
セルファの穏やかな瞳のまま、影はミトにチクリと釘を刺す。
「うわ、そんなことまで知らされてるの?」
妥協のない情報共有にビビるミト。
「ミトは考えが甘すぎます。少し慣れてもらわなければ困る」
「え?ちょっ…!!」
影は素早く動いた。
文句を言う前にミトは唇を塞がれてしまった。
一瞬何が起こったか把握できず反応が遅れたミト。
「ちょっと!!」
ドン!と影の胸を押す。
一瞬唇は離れたが、後頭部を手で抑えられ、再びキスをされてしまった。
「んんっ!!」
抵抗しようにも、ガッチリと頭を固定され、利き手は掴まれている。
それでもミトは左腕をバタバタとさせ、なんとか逃げようとした。
「暴れないで。優しくできなくなります」
唇を離し、至近距離で言う影。
「話が違うわ!」
とっさに逃げようとしたが、ガバッと抱き上げられてしまった。
「え?え?ええ!?うきゃっ!」
そしてベッドに放り投げられる。
体勢を整える前に影が覆い被さってきた。
反射的に両手を突き出すミト。
その細い手首を影は掴み、ベッドに押さえつけ、自分の体重をミトに預けた。
上機嫌で話をするミトに影は接近した。
思わず身を仰け反らせるミト。
「話は後でゆっくり聞かせてください。まずは、ベッドに行きましょう」
「きょ、今日も?」
「もちろん」
「そんな、毎回証拠残さなくても大丈夫だと思うけど?」
「そういう考え方だから、墓穴を掘るんですよ、ミト。
体の通じ合っている男女が、頬に軽くキスするのは挨拶と同じ。親愛の印です。
それを不自然なまでに赤面するのはおかしいでしょう」
セルファの穏やかな瞳のまま、影はミトにチクリと釘を刺す。
「うわ、そんなことまで知らされてるの?」
妥協のない情報共有にビビるミト。
「ミトは考えが甘すぎます。少し慣れてもらわなければ困る」
「え?ちょっ…!!」
影は素早く動いた。
文句を言う前にミトは唇を塞がれてしまった。
一瞬何が起こったか把握できず反応が遅れたミト。
「ちょっと!!」
ドン!と影の胸を押す。
一瞬唇は離れたが、後頭部を手で抑えられ、再びキスをされてしまった。
「んんっ!!」
抵抗しようにも、ガッチリと頭を固定され、利き手は掴まれている。
それでもミトは左腕をバタバタとさせ、なんとか逃げようとした。
「暴れないで。優しくできなくなります」
唇を離し、至近距離で言う影。
「話が違うわ!」
とっさに逃げようとしたが、ガバッと抱き上げられてしまった。
「え?え?ええ!?うきゃっ!」
そしてベッドに放り投げられる。
体勢を整える前に影が覆い被さってきた。
反射的に両手を突き出すミト。
その細い手首を影は掴み、ベッドに押さえつけ、自分の体重をミトに預けた。



