(こんなに長かった?)
「早く終わって!」と、ひたすら耐えるミト。
ようやく影が離れた。
ミトはホッと息をなでおろす。
そんなミトに、影は耳元で囁いた。
「どうだ?先に進みたい気分になったか?」
「はぁ!?」
「気持ち良かっただろ?」
「ば!バカじゃないの!?」
「恋愛したいなんて考えず、このまま流された方が楽だぜ」
カッと頭に血が上った。
「イヤよ!」
一言で言い捨てる。
「交渉成立したはずよ。私は10ヶ月間頑張るんだから!」
なぜか泣きたくなった。
「ふ~ん…、ま、いいや。別に」
影はやっと体を起こし、興味なさそうにベッドに移動した。
「オレ寝るわ。そうだな…、1時になったら起こしてくれ」
ミトは無言。なぜだか影にムカついていた。
影は構わず目を閉じた。
(もう!本当に頭にくるヤツ!)
次回は指一本触れさせるものか!
ミトは怒りを発散させるために、クッキーにかじりつくのだった。
一方、目を閉じて寝たフリを決め込んだ影だが、全く眠気を感じていなかった。
体が熱い。どうにも、気持ちが高ぶっていた。
今まで経験したことのない気分の高揚に、影は戸惑う。
夜の時間は自分の仕事であり、淡々と命じられた役割をこなすだけ。
快感がないわけではないが、気持ちは常に冷めていた。
だけど、ミトに感じるこの気持ちは何だ?
疲れているのだ。寝なければならない。
普段ならば睡眠をコントロールできるのに、妙に頭が冴えてしまい、影は普段とは違う自分に困惑していた。
怒りのミトと戸惑いの影。
二度目の夜は過ぎていった。
「早く終わって!」と、ひたすら耐えるミト。
ようやく影が離れた。
ミトはホッと息をなでおろす。
そんなミトに、影は耳元で囁いた。
「どうだ?先に進みたい気分になったか?」
「はぁ!?」
「気持ち良かっただろ?」
「ば!バカじゃないの!?」
「恋愛したいなんて考えず、このまま流された方が楽だぜ」
カッと頭に血が上った。
「イヤよ!」
一言で言い捨てる。
「交渉成立したはずよ。私は10ヶ月間頑張るんだから!」
なぜか泣きたくなった。
「ふ~ん…、ま、いいや。別に」
影はやっと体を起こし、興味なさそうにベッドに移動した。
「オレ寝るわ。そうだな…、1時になったら起こしてくれ」
ミトは無言。なぜだか影にムカついていた。
影は構わず目を閉じた。
(もう!本当に頭にくるヤツ!)
次回は指一本触れさせるものか!
ミトは怒りを発散させるために、クッキーにかじりつくのだった。
一方、目を閉じて寝たフリを決め込んだ影だが、全く眠気を感じていなかった。
体が熱い。どうにも、気持ちが高ぶっていた。
今まで経験したことのない気分の高揚に、影は戸惑う。
夜の時間は自分の仕事であり、淡々と命じられた役割をこなすだけ。
快感がないわけではないが、気持ちは常に冷めていた。
だけど、ミトに感じるこの気持ちは何だ?
疲れているのだ。寝なければならない。
普段ならば睡眠をコントロールできるのに、妙に頭が冴えてしまい、影は普段とは違う自分に困惑していた。
怒りのミトと戸惑いの影。
二度目の夜は過ぎていった。



