「私…、ローザンではセルファしかいないんです。寂しい…」
「心配しないでください。アリアを大切に想う気持ちは変わりません」
「でも…」
(あー、めんどくせ)
そんな本音は欠片ほども見せず、影はアリアをベッドに座らせた。
「本当は毎日でも会いたいのに…」
愚痴を聞いて発散させるのも自分の役割である。
影はアリアの横に座り、抱き寄せた。
「ありがとう。とても光栄に思います」
そして、優しくあやすようにキスをした。
アリアは甘えるように影に擦り寄る。
「ごめんなさい…。ワガママなことを言って…」
「何でも私に言ってください」
アリアは首を振った。
「ううん、私、セルファとこうしていられるだけで幸せです」
こうしてただ触れられるだけでも、アリアは恍惚としてしまう。
アリアが何を求めているのか、影はお見通しだ。王子としての品格を保ったまま、奉仕してやれば満足なのだ。
それがセルファのやり方でもある。徹底的に女性への快楽を優先させ、自分の事は二の次にする。
セルファはそれでいいだろう。最愛の相手、ユフィーリオなのだから。
しかし、影は全く面白くない。正直、アリアは自分の好みのタイプからは程遠い。
(オレは、もっと気の強い女がいい)
甘えて寄りかかってくるような女じゃなく、つっぱねられるくらいが丁度いい。
そこまで考えて、影は自分の思考を打ち消した。
(今オレは何を考えた?好みのタイプ?そんなもの、オレの中に存在するわけがない。オレは、オレの役割を果たすだけ)
今は、目の前にいる姫を満足させることが役割だ。自分の感情など不要である。
影は仕事に集中することにした。
「心配しないでください。アリアを大切に想う気持ちは変わりません」
「でも…」
(あー、めんどくせ)
そんな本音は欠片ほども見せず、影はアリアをベッドに座らせた。
「本当は毎日でも会いたいのに…」
愚痴を聞いて発散させるのも自分の役割である。
影はアリアの横に座り、抱き寄せた。
「ありがとう。とても光栄に思います」
そして、優しくあやすようにキスをした。
アリアは甘えるように影に擦り寄る。
「ごめんなさい…。ワガママなことを言って…」
「何でも私に言ってください」
アリアは首を振った。
「ううん、私、セルファとこうしていられるだけで幸せです」
こうしてただ触れられるだけでも、アリアは恍惚としてしまう。
アリアが何を求めているのか、影はお見通しだ。王子としての品格を保ったまま、奉仕してやれば満足なのだ。
それがセルファのやり方でもある。徹底的に女性への快楽を優先させ、自分の事は二の次にする。
セルファはそれでいいだろう。最愛の相手、ユフィーリオなのだから。
しかし、影は全く面白くない。正直、アリアは自分の好みのタイプからは程遠い。
(オレは、もっと気の強い女がいい)
甘えて寄りかかってくるような女じゃなく、つっぱねられるくらいが丁度いい。
そこまで考えて、影は自分の思考を打ち消した。
(今オレは何を考えた?好みのタイプ?そんなもの、オレの中に存在するわけがない。オレは、オレの役割を果たすだけ)
今は、目の前にいる姫を満足させることが役割だ。自分の感情など不要である。
影は仕事に集中することにした。



