影はいつも通りアリアに接し、夜の務めを果たす。
アリアはローザンへ来てまだ3ヶ月。美しくて、優しくて、穏やかで、上品で、そして将来この国の将来を担う王子、セルファとの婚姻に、アリアはなんの不服もなかった。
それどころか、強い幸福感を得ている。
アリアはすっかりセルファの虜になっていた。
だからこそ、側室という自分の立場が辛くなる。
自分と会わない間、セルファが他の妃と一緒にいることを考えるだけで、アリアは嫉妬でおかしくなりそうだった。
しかし、そのような本心は必死に隠している。なるべく他の妃とは交流をしないようにして、自分の感情をコントロールしていた。
だから、セルファが自室を訪れる日は、むさぼるようにその時間を堪能した。
(でも、ミトが来たから、これからは4日に1回しか会えないんだわ…)
その事実が辛くて苦しくて、アリアはセルファに確認せずにはいられなかった。
「昨日はミト様のところへ行っていたんですよね?」
セルファにピタリと寄り添いながら、アリアは問いかけた。
「ええ。そうです」
「これからは、会える日が減ってしまうということですよね…」
「仕方のないことです」
アリアはセルファを見つめる。
セルファの瞳が寂しそうに揺れている。
きっとセルファも私ともっと会いたいのだと思った。
尚更ミトが恨めしい。
アリアはローザンへ来てまだ3ヶ月。美しくて、優しくて、穏やかで、上品で、そして将来この国の将来を担う王子、セルファとの婚姻に、アリアはなんの不服もなかった。
それどころか、強い幸福感を得ている。
アリアはすっかりセルファの虜になっていた。
だからこそ、側室という自分の立場が辛くなる。
自分と会わない間、セルファが他の妃と一緒にいることを考えるだけで、アリアは嫉妬でおかしくなりそうだった。
しかし、そのような本心は必死に隠している。なるべく他の妃とは交流をしないようにして、自分の感情をコントロールしていた。
だから、セルファが自室を訪れる日は、むさぼるようにその時間を堪能した。
(でも、ミトが来たから、これからは4日に1回しか会えないんだわ…)
その事実が辛くて苦しくて、アリアはセルファに確認せずにはいられなかった。
「昨日はミト様のところへ行っていたんですよね?」
セルファにピタリと寄り添いながら、アリアは問いかけた。
「ええ。そうです」
「これからは、会える日が減ってしまうということですよね…」
「仕方のないことです」
アリアはセルファを見つめる。
セルファの瞳が寂しそうに揺れている。
きっとセルファも私ともっと会いたいのだと思った。
尚更ミトが恨めしい。



