「ミト、あなたって素敵だわ。王族貴族で噂話を拒否する人、初めて出会ったかも」
「あ、ありがと…」
「悪口じゃないから、情報だと思って聞いてちょうだい」
「う~ん」
ミトが頷かなくてもティアラは話を続けた。
鬱憤が相当溜まっているのだろう。
「アリアは最初ですっかりセルファの虜になっちゃったみたいなの」
「最初で?」
「そう。最初の夜で」
「そう…」
どういう態度で聞けば良いのか、ミトは戸惑う。
「本当に最初の数日は、私と熱心にコンタクトをとってきたんだけど、聞きたいこと全部聞いたら、もう用無しみたいで、その後は強烈にライバル視されるだけだったわ」
「ライバル視?」
「口もきいてくれなくなったし、夜私の日の次の朝は、睨みつけてくるんだから」
「そういう風にはとても見えないけど。どっちかというと、気弱そうな、人見知りそうな感じ」
挨拶をしたときにアリアを思い出すミト。
「あれ、絶対作ってるだけね」
ティアラには確信があった。
「……」
そう断定されても、ミトはアリアとわずかな会話を交わしただけでほぼ知らないのだから、コメントの返しようがない。
「あ、ありがと…」
「悪口じゃないから、情報だと思って聞いてちょうだい」
「う~ん」
ミトが頷かなくてもティアラは話を続けた。
鬱憤が相当溜まっているのだろう。
「アリアは最初ですっかりセルファの虜になっちゃったみたいなの」
「最初で?」
「そう。最初の夜で」
「そう…」
どういう態度で聞けば良いのか、ミトは戸惑う。
「本当に最初の数日は、私と熱心にコンタクトをとってきたんだけど、聞きたいこと全部聞いたら、もう用無しみたいで、その後は強烈にライバル視されるだけだったわ」
「ライバル視?」
「口もきいてくれなくなったし、夜私の日の次の朝は、睨みつけてくるんだから」
「そういう風にはとても見えないけど。どっちかというと、気弱そうな、人見知りそうな感じ」
挨拶をしたときにアリアを思い出すミト。
「あれ、絶対作ってるだけね」
ティアラには確信があった。
「……」
そう断定されても、ミトはアリアとわずかな会話を交わしただけでほぼ知らないのだから、コメントの返しようがない。



