「ええ、その通りです。
国のためと、もっともらしい大義名分で、私は現実から逃げようとしていたのです。楽な道を選ぼうとしていました。愚かな考えでした」
セルディオはシルフィの言葉を肯定した。
「それに、今は死にたくないと思っています。以前は死など恐くなかったのに」
セルディオはずっと影武者として生きてきた。
セルファを守るために、代わりに死ぬこともあるだろうと常に思っていた。
死はいつだって身近な存在だった。
セルディオにとって恐怖なのは、自分の役割がなくなること。
ローザンで、自分の存在意義がなくなってしまうことだった。
だから、セルファの代わり表に出るようを言い渡されたとき、恐ろしくて仕方なかった。
セルディオは、影武者として以外に生きる方法がわからなかったからだ。
それゆえに、自然と死を選ぼうと思えた。
そうすれば、セルファが再び表に出るしか方法はなくなる。
だけど、ミトのことだけが心にひっかかっていた。
ミトが好きなのはセイラムなのだから、自分がいなくなっても構わないだろう。
そう思いながらも、ミトを一人残すことが心配だった。
自分のせいで、側室としての普通の生活ができなくなったようなものなのだから。
それに、死んでミトと会えなくなるのが嫌だった。
セルディオは自分がどうすれば良いのかわからなくなった。
だからあの夜、ミトに自分の気持ち全てを打ち明けようと思ったのだ。
もし、ミトにとって、自分がいてもいなくても良い存在なのであれば、諦めがつくだろうと。
国のためと、もっともらしい大義名分で、私は現実から逃げようとしていたのです。楽な道を選ぼうとしていました。愚かな考えでした」
セルディオはシルフィの言葉を肯定した。
「それに、今は死にたくないと思っています。以前は死など恐くなかったのに」
セルディオはずっと影武者として生きてきた。
セルファを守るために、代わりに死ぬこともあるだろうと常に思っていた。
死はいつだって身近な存在だった。
セルディオにとって恐怖なのは、自分の役割がなくなること。
ローザンで、自分の存在意義がなくなってしまうことだった。
だから、セルファの代わり表に出るようを言い渡されたとき、恐ろしくて仕方なかった。
セルディオは、影武者として以外に生きる方法がわからなかったからだ。
それゆえに、自然と死を選ぼうと思えた。
そうすれば、セルファが再び表に出るしか方法はなくなる。
だけど、ミトのことだけが心にひっかかっていた。
ミトが好きなのはセイラムなのだから、自分がいなくなっても構わないだろう。
そう思いながらも、ミトを一人残すことが心配だった。
自分のせいで、側室としての普通の生活ができなくなったようなものなのだから。
それに、死んでミトと会えなくなるのが嫌だった。
セルディオは自分がどうすれば良いのかわからなくなった。
だからあの夜、ミトに自分の気持ち全てを打ち明けようと思ったのだ。
もし、ミトにとって、自分がいてもいなくても良い存在なのであれば、諦めがつくだろうと。



