「私はずっと勘違いをしていたの」
背を向けている影にユフィーリオは話し続けた。
「14歳のとき、セルファに会ったわ。運命を感じた。セルファも私を一目で気に入ってくれて、そして結婚したの。
幸せだったわ、とても。セルファはいつも優しくて、私を何より大事にしてくれて、私も彼を愛しいと心から想っていたの。
それなのに、セルファは変わってしまった…」
「ユフィーリオ様」
影は水を差し出した。
続きは聞きたくない。
「セルファ様はお変わりありません。いつだってユフィーリオ様を第一に考えています。ローザンよりもユフィーリオ様のことが大切なのです。それは誰よりもユフィーリオ様がご存じのはずです」
ユフィーリオは水を受け取らない。
「水も喉を通りませんか?医者を呼びましょう。
今夜はセルファ様にはユフィーリオ様の体調が悪く、後日王宮にいらっしゃるとお伝えしておきましょう」
一刻も早く立ち去ったほうが良いと、影は判断した。
後日、侍女にでも連れてきてもらえば良いだろう。
影は水をベッドの横のサイドテーブルに置いた。
「行かないで」
ユフィーリオは立ち上がり、後ろから影にすがりついた。
「セルファが好きなのは、本当の私じゃない。本当の私は、嫉妬深くて、独占欲が強くて、好きな人に自分だけを見てほ欲しいと思う貪欲で嫌な女なのよ。
セルファはそんな私を持て余すようになったわ。セルファが好きなのは、従順でただ横でニコニコしているお人形のような私。そうしていられなくなってしまった私など、必要ないんだわ。
それならば、文句一つ言わずに4日に1度の逢瀬をただひたすら待っている側室達の方が良くなってしまったのよ」
背を向けている影にユフィーリオは話し続けた。
「14歳のとき、セルファに会ったわ。運命を感じた。セルファも私を一目で気に入ってくれて、そして結婚したの。
幸せだったわ、とても。セルファはいつも優しくて、私を何より大事にしてくれて、私も彼を愛しいと心から想っていたの。
それなのに、セルファは変わってしまった…」
「ユフィーリオ様」
影は水を差し出した。
続きは聞きたくない。
「セルファ様はお変わりありません。いつだってユフィーリオ様を第一に考えています。ローザンよりもユフィーリオ様のことが大切なのです。それは誰よりもユフィーリオ様がご存じのはずです」
ユフィーリオは水を受け取らない。
「水も喉を通りませんか?医者を呼びましょう。
今夜はセルファ様にはユフィーリオ様の体調が悪く、後日王宮にいらっしゃるとお伝えしておきましょう」
一刻も早く立ち去ったほうが良いと、影は判断した。
後日、侍女にでも連れてきてもらえば良いだろう。
影は水をベッドの横のサイドテーブルに置いた。
「行かないで」
ユフィーリオは立ち上がり、後ろから影にすがりついた。
「セルファが好きなのは、本当の私じゃない。本当の私は、嫉妬深くて、独占欲が強くて、好きな人に自分だけを見てほ欲しいと思う貪欲で嫌な女なのよ。
セルファはそんな私を持て余すようになったわ。セルファが好きなのは、従順でただ横でニコニコしているお人形のような私。そうしていられなくなってしまった私など、必要ないんだわ。
それならば、文句一つ言わずに4日に1度の逢瀬をただひたすら待っている側室達の方が良くなってしまったのよ」



