「あの瞬間、私は心奪われてしまったのよ。誰だかわからないあなたに。ずっと忘れられなかったの。ほんのわずかな時間だったのに、あなたの姿と優しさが心に焼き付いて、いつでもあなたのことを想ってた。
社交界デビューして驚いたわ。あなたがローザンの王子だと知って。でも、あれはセルファじゃなかくて、あなただったのね」
「いえ、私ではありません。きっとセルファ様です。私には全く心当たりがございません」
影はユフィーリオの言葉を否定する。
認めてはいけない。
「いいえ、違うわ。セルファじゃないわ」
しかし、ユフィーリオは一切譲らない。
あれは影武者だと確信していた。
「しかし、私は存じ上げません。話はこれで終わりでよろしいでしょうか。王宮へ行きましょう」
「いやよ!」
ユフィーリオは声を張り上げた。
喋りすぎたせいか、急に吐き気が込み上げたが必死で堪える。
「ユフィーリオ様…」
影は思考をフル回転させる。
ユフィーリオをどうやって説得するべきか。
「どうか落ち着いてください。ご気分が悪そうです」
とにかく黙らせなければ。
影はユフィーリオに近づき、優しく肩を抱くようにしてベッドにもう一度座らせた。
ユフィーリオは涙を流した。
「そうよ…、そうやってもっと優しくして…」
「水をお持ちしましょうか」
ユフィーリオから離れようとする影。
ユフィーリオはその手を掴んだ。
「離れないで、やっと会えたのに…」
「大丈夫です。体調の悪いユフィーリオ様を一人には致しません」
影はすっと手を離し、素早く離れ、水の準備を始めた。
社交界デビューして驚いたわ。あなたがローザンの王子だと知って。でも、あれはセルファじゃなかくて、あなただったのね」
「いえ、私ではありません。きっとセルファ様です。私には全く心当たりがございません」
影はユフィーリオの言葉を否定する。
認めてはいけない。
「いいえ、違うわ。セルファじゃないわ」
しかし、ユフィーリオは一切譲らない。
あれは影武者だと確信していた。
「しかし、私は存じ上げません。話はこれで終わりでよろしいでしょうか。王宮へ行きましょう」
「いやよ!」
ユフィーリオは声を張り上げた。
喋りすぎたせいか、急に吐き気が込み上げたが必死で堪える。
「ユフィーリオ様…」
影は思考をフル回転させる。
ユフィーリオをどうやって説得するべきか。
「どうか落ち着いてください。ご気分が悪そうです」
とにかく黙らせなければ。
影はユフィーリオに近づき、優しく肩を抱くようにしてベッドにもう一度座らせた。
ユフィーリオは涙を流した。
「そうよ…、そうやってもっと優しくして…」
「水をお持ちしましょうか」
ユフィーリオから離れようとする影。
ユフィーリオはその手を掴んだ。
「離れないで、やっと会えたのに…」
「大丈夫です。体調の悪いユフィーリオ様を一人には致しません」
影はすっと手を離し、素早く離れ、水の準備を始めた。



