「表と裏、生きる場所こそ違っても、どちらもローザンの王族として、この国を守る大切な役割を与えることにしました。
セルファはそのまま第一王位継承者として。そして、セルディオは、第一王位継承者を守る影武者として。
セルディオの存在を悪用されないよう国家機密とし、ごく一部の関係者だけに知らせ、あなたを隠して、危険のないよう、そして何より、あなたたちが争わないよう、細心の注意を払って育ててきました」
(育てる?オレはあんたに育てられた記憶など欠片もない)
何を言っているんだ今更。
影は冷めた目でエイリーナを見た。
「ずっと、上手く事は運んでいると思っていました。セルファはこの国の王となるべく日々努力し、セルディオはそれを支えるべく影武者として完璧にセルファを模倣してきました。
それはどちらもこの国を守る大事な役目。あなたたちの活躍の場は違っても、ローザンのために協力してきた、そう思っていました。
だけど、こんなことがいつまでも続くはずがなかったのですね…。どこかで歪みが生まれ、そして、結局あなたたちはお互いを傷つけあうようになってしまった…」
はらはらとエイリーナの瞳から涙が流れた。
「ごめんなさい。こんなことなら、始めから二人とも公の場に出すべきだった。後悔しています」
「エイリーナ」
シルフィが口を挟んだ。
「ここまできてしまったのだ。それは、言ってはいけないことだよ。
これは結果論でしかない。セルディオを公の場に出していたら、とっくに政権争いに使われていた可能性の方が高いのだから」
「でもシルフィ…」
「こうするしかなかった。これが最良の方法だったんだ」
セルファはそのまま第一王位継承者として。そして、セルディオは、第一王位継承者を守る影武者として。
セルディオの存在を悪用されないよう国家機密とし、ごく一部の関係者だけに知らせ、あなたを隠して、危険のないよう、そして何より、あなたたちが争わないよう、細心の注意を払って育ててきました」
(育てる?オレはあんたに育てられた記憶など欠片もない)
何を言っているんだ今更。
影は冷めた目でエイリーナを見た。
「ずっと、上手く事は運んでいると思っていました。セルファはこの国の王となるべく日々努力し、セルディオはそれを支えるべく影武者として完璧にセルファを模倣してきました。
それはどちらもこの国を守る大事な役目。あなたたちの活躍の場は違っても、ローザンのために協力してきた、そう思っていました。
だけど、こんなことがいつまでも続くはずがなかったのですね…。どこかで歪みが生まれ、そして、結局あなたたちはお互いを傷つけあうようになってしまった…」
はらはらとエイリーナの瞳から涙が流れた。
「ごめんなさい。こんなことなら、始めから二人とも公の場に出すべきだった。後悔しています」
「エイリーナ」
シルフィが口を挟んだ。
「ここまできてしまったのだ。それは、言ってはいけないことだよ。
これは結果論でしかない。セルディオを公の場に出していたら、とっくに政権争いに使われていた可能性の方が高いのだから」
「でもシルフィ…」
「こうするしかなかった。これが最良の方法だったんだ」



