「それから『好きな男以外に抱かれるのが辛くないのか?』みたいなこと、言ってたでしょ?」
「…そうだったか…?」
「そうなの!そしたら、セイラム様の顔が浮かんじゃって、本当に辛くなっちゃって…。それからは、もう、頭の中セイラム様でいっぱい。
でも、好きって気持ちを素直に自分で認められなかったのよね…。きっと恐かったんだと思う。その気持ちを認めたら、今度は受け止めてほしいって思っちゃうから」
(なんだ、結局オレがミトを煽ったようなものなのか…)
影は呆然としてしまった。
「その後、あなたが…その、あんなことするから、本当に恐くて…。無我夢中で逃げた先が、セイラム様だったの。
そのとき、自分の気持ちを確信したんだけど、同時に絶対に成就しないんだって、わかっちゃったんだ…」
「そう…だったのか…」
最初から最後まできっかけは自分だったのだ。
(オレは大馬鹿野郎だな)
自嘲するしかない影。
「こういうの、失恋って言うのよね。こんなに苦しいなんて、思いもしなかった」
ミトの瞳から一度は止まった涙がまた溢れてきた。
「ホント、キツイね…。
ごめんね、あなたには関係ないことなのに、目の前で泣かれても困るよね」
ミトは手で涙を拭う。
(泣くのは一人の時だけにしよう)
ぐっと奥歯を噛み締める。
なんとか涙を止めようと努力した。
「オレは困らねーよ」
影はミトを優しく見つめた。
「さっきも言っただろ?オレはあんたのそういう悪足掻きする姿が羨ましかったんだ。
ミトのそういうところが…、好きだぜ。だから、オレの前では我慢するなよ」
思いがけず、労わるような優しい言葉をかけられ、ミトの涙腺は決壊した。
「…そうだったか…?」
「そうなの!そしたら、セイラム様の顔が浮かんじゃって、本当に辛くなっちゃって…。それからは、もう、頭の中セイラム様でいっぱい。
でも、好きって気持ちを素直に自分で認められなかったのよね…。きっと恐かったんだと思う。その気持ちを認めたら、今度は受け止めてほしいって思っちゃうから」
(なんだ、結局オレがミトを煽ったようなものなのか…)
影は呆然としてしまった。
「その後、あなたが…その、あんなことするから、本当に恐くて…。無我夢中で逃げた先が、セイラム様だったの。
そのとき、自分の気持ちを確信したんだけど、同時に絶対に成就しないんだって、わかっちゃったんだ…」
「そう…だったのか…」
最初から最後まできっかけは自分だったのだ。
(オレは大馬鹿野郎だな)
自嘲するしかない影。
「こういうの、失恋って言うのよね。こんなに苦しいなんて、思いもしなかった」
ミトの瞳から一度は止まった涙がまた溢れてきた。
「ホント、キツイね…。
ごめんね、あなたには関係ないことなのに、目の前で泣かれても困るよね」
ミトは手で涙を拭う。
(泣くのは一人の時だけにしよう)
ぐっと奥歯を噛み締める。
なんとか涙を止めようと努力した。
「オレは困らねーよ」
影はミトを優しく見つめた。
「さっきも言っただろ?オレはあんたのそういう悪足掻きする姿が羨ましかったんだ。
ミトのそういうところが…、好きだぜ。だから、オレの前では我慢するなよ」
思いがけず、労わるような優しい言葉をかけられ、ミトの涙腺は決壊した。



