「まぁ、今さら言っても仕方のないことだけどな」
影は肩を竦めた。
「そうよ。今さらよ、そんなこと」
そう言ったミトを見て、影は笑った。
「あれからなんだよな。オレの中の何かが狂い始めた。それは、今まで培ってきたリズムって言うのか、時計とでも言えばいいのか、上手く表現できねーけどさ。
今までオレは自分の人格なんてどうでも良かったし、周りもそうだった。なのに、ミトはオレをセルファでもなく、セルファの影武者としてでもなく、オレとして関わってくる」
「そりゃそうよ。あなたはセルファじゃないし、私にとって、あなたがセルファの影武者だからって、この場でその立場を弁えて接する必要もないし。
それに、あなただって、この部屋では自分の立場をちょっと休んでいたじゃない」
ミトは思ったことをそのまま口にする。
影は深く頷いた。
「その通りだぜ、ミト。オレはこの部屋では影武者を放棄した。だけど、それによって、自分の人格が外に出ると、オレにとっても都合が悪かったんだ。
セルファを完全に模倣しなければならないのに、オレの人格なんて邪魔なだけだった。自分の思考なんて、責務を滞らせるだけだ。だから、セルファとしてミトに接しようとした時期もあった」
「どうして?どうして自分のことなのに、そんなに邪険にするの?」
ミトはここまでしてセルファを貫こうとする影が理解できない。
影は肩を竦めた。
「そうよ。今さらよ、そんなこと」
そう言ったミトを見て、影は笑った。
「あれからなんだよな。オレの中の何かが狂い始めた。それは、今まで培ってきたリズムって言うのか、時計とでも言えばいいのか、上手く表現できねーけどさ。
今までオレは自分の人格なんてどうでも良かったし、周りもそうだった。なのに、ミトはオレをセルファでもなく、セルファの影武者としてでもなく、オレとして関わってくる」
「そりゃそうよ。あなたはセルファじゃないし、私にとって、あなたがセルファの影武者だからって、この場でその立場を弁えて接する必要もないし。
それに、あなただって、この部屋では自分の立場をちょっと休んでいたじゃない」
ミトは思ったことをそのまま口にする。
影は深く頷いた。
「その通りだぜ、ミト。オレはこの部屋では影武者を放棄した。だけど、それによって、自分の人格が外に出ると、オレにとっても都合が悪かったんだ。
セルファを完全に模倣しなければならないのに、オレの人格なんて邪魔なだけだった。自分の思考なんて、責務を滞らせるだけだ。だから、セルファとしてミトに接しようとした時期もあった」
「どうして?どうして自分のことなのに、そんなに邪険にするの?」
ミトはここまでしてセルファを貫こうとする影が理解できない。



