「この4日間、何もする気が起きなかったの。自分の気持ちの行き場がなくて、苦しくて、誰かに聞いてほしくて。でも、誰にも言えるはずなくって」
「本当にごめん。そんな状態で、更に追い詰めたのはオレだ…」
「ううん、違う」
ミトは首を振った。
「あのとき泣いたのは、あなたのせいじゃないよ。
悲しかっただけ。セイラム様は絶対自分を受け入れないって思い知った後だったから」
ミトは唇を噛んだ。
「本当にあなたの言う通り。ここには、私と恋仲になろうなんて人、一人もいないわ。
私は側室。それ以上でも以下でもない。王族なんて、そういうもの。わかっていたようで、わかってなかったんだな…」
ついにミトの目から涙が零れた。
「ごめんね、こんな話、されても困るよね。でも、あなたしか言える人がいなくて…」
ミトは手で涙を拭う。
「バカみたい、私」
泣いているミトを見て、影は愛しい気持ちが溢れた。
「オレは、あんたのそういうバカなところが眩しかった」
「え?」
思いもしないことを言われ、驚くミト。
「ここには、自分の役目を全うすることしか考えない奴らばかりだ。もちろんオレも。
だから、ミトが悪足掻きする姿は新鮮だったぜ。きっと、どこかで羨ましいという気持ちがあったのかもしれない。だから、取引を受け入れたんだと思う」
ミトは影の顔をまじまじと見た。
驚きで、涙が止まってしまった。
影は優しい瞳でミトを見ていた。
「オレは…」
影はそう言ったが、黙り込んでしまった。
「本当にごめん。そんな状態で、更に追い詰めたのはオレだ…」
「ううん、違う」
ミトは首を振った。
「あのとき泣いたのは、あなたのせいじゃないよ。
悲しかっただけ。セイラム様は絶対自分を受け入れないって思い知った後だったから」
ミトは唇を噛んだ。
「本当にあなたの言う通り。ここには、私と恋仲になろうなんて人、一人もいないわ。
私は側室。それ以上でも以下でもない。王族なんて、そういうもの。わかっていたようで、わかってなかったんだな…」
ついにミトの目から涙が零れた。
「ごめんね、こんな話、されても困るよね。でも、あなたしか言える人がいなくて…」
ミトは手で涙を拭う。
「バカみたい、私」
泣いているミトを見て、影は愛しい気持ちが溢れた。
「オレは、あんたのそういうバカなところが眩しかった」
「え?」
思いもしないことを言われ、驚くミト。
「ここには、自分の役目を全うすることしか考えない奴らばかりだ。もちろんオレも。
だから、ミトが悪足掻きする姿は新鮮だったぜ。きっと、どこかで羨ましいという気持ちがあったのかもしれない。だから、取引を受け入れたんだと思う」
ミトは影の顔をまじまじと見た。
驚きで、涙が止まってしまった。
影は優しい瞳でミトを見ていた。
「オレは…」
影はそう言ったが、黙り込んでしまった。



