(結婚するっていうのは、そういうことなのよね…)
あれから自室に戻り、食事をとって入浴と着替えを済ませたミトは、改めて沈鬱な気分になった。
王族の結婚で、重要視されることの1つが世継ぎを生むことだ。
結婚すれば、当然夫婦の営みはするわけで…。
仕方ないと頭では理解していても、やっぱり出会って2日目で、お互い良く知りもしない相手に、いくらイケメンとは言え恋心や深い情など持てるはずもなく。
そもそも、ファーストキスだってまだのミトにとって、これから起こる出来事は、緊張と恐怖が伴うものだった。
「あ~あ…」
無意識にため息がこぼれる。
ラミリアにいたころ、王宮内で働く者たちと気さくに喋るミトは、聞いているだけでワクワクするような恋の話を良く耳にした。
嬉しそうに、結婚の報告を受けることもあった。
好きな人ができると、皆キラキラと輝き、とても幸せそうだった。
「私も、そういうトキメキを経験してみたかったな」
ポツリと呟くミト。
「プッ。トキメキって」
自分の発言に自分でツッコミを入れてみた。
「………はぁ。虚しい」
ミトは部屋に一人。
全ての準備を終えると、エイナとマリアは部屋から出て行ってしまったのだ。
邪魔者はさっさと退散ってことなんだろう。
あれから自室に戻り、食事をとって入浴と着替えを済ませたミトは、改めて沈鬱な気分になった。
王族の結婚で、重要視されることの1つが世継ぎを生むことだ。
結婚すれば、当然夫婦の営みはするわけで…。
仕方ないと頭では理解していても、やっぱり出会って2日目で、お互い良く知りもしない相手に、いくらイケメンとは言え恋心や深い情など持てるはずもなく。
そもそも、ファーストキスだってまだのミトにとって、これから起こる出来事は、緊張と恐怖が伴うものだった。
「あ~あ…」
無意識にため息がこぼれる。
ラミリアにいたころ、王宮内で働く者たちと気さくに喋るミトは、聞いているだけでワクワクするような恋の話を良く耳にした。
嬉しそうに、結婚の報告を受けることもあった。
好きな人ができると、皆キラキラと輝き、とても幸せそうだった。
「私も、そういうトキメキを経験してみたかったな」
ポツリと呟くミト。
「プッ。トキメキって」
自分の発言に自分でツッコミを入れてみた。
「………はぁ。虚しい」
ミトは部屋に一人。
全ての準備を終えると、エイナとマリアは部屋から出て行ってしまったのだ。
邪魔者はさっさと退散ってことなんだろう。



