大国に嫁いだ小国の姫は国家機密を知り影武者と取引する【完結】

ミトが絶望感いっぱいでベッドにうずくまっていた頃、ユフィーリオも孤独に押しつぶされそうになりながらベッドの中にいた。
昨晩もセルファと一緒だった。
影が復活してから、セルファは毎晩ユフィーリオを激しく求めてくる。
日中は公務、そして夜もセルファは忙しく、部屋にやっときたと思ったらすぐに求めてくるのだ。

ユフィーリオはもっとセルファとゆっくり話したかった。
体の繋がりも大事だけど、ちょっとした話を楽しんだり、じゃれ合ったりしたかった。
ゆったりした二人の時間がないのが寂しかった。
だから、昨夜セルファにこう言ったのだ。

「ねぇセルファ、ずいぶん忙しそうだけど、体は大丈夫?私とても心配なの」

「大丈夫。ユフィは何も心配しなくていいよ」

そう言いながら、セルファの手はユフィーリオの服の中に忍び込んでくる。

「あのね、少しは休んだほうがいいと思うの。たまには二人でベッドに横になって、ゆっくりお話でもしましょう」

ユフィーリオにとって、かなり勇気のいる発言だった。
最近のセルファは体ばかりを求めてきたから。

「大丈夫と言っているよね?」

セルファはユフィーリオの唇に触れた。

「んっ…」

そのままキスをされる。

「あ…!あの、今日はお休みしない?」

それでもユフィーリオは頑張った。

「どうして?」

そう言いながらもセルファの手と唇は止まらない。

「お願い、セルファ、話を聞いて」

「うん。後でゆっくり」

「セルファ、お願い…」

「わかったから、少し黙って」

セルファはキスでユフィーリオを黙らせる。
結局、いつものように会話がないまま時間が過ぎてしまった。