(自分は一生、好きな人とそういうことをすることはないんだ)
大好きな人が自分を好きでいてくれて、気持ちを確かめ合うようにキスをしたり抱き合ったりすることはないのだ。
それが悲しかった。
昨日、自分に優しくしてくれ、労わるように触れてくれたのは影なのに、ミトが思い浮かべるのはセイラムの顔だった。
優しくて暖かい笑顔のセイラム。
少し困った顔をして、それでもミトの願いをきいてくれたセイラム。
そして、昨日の冷たいセイラム。
(どれが本当の彼?)
自分の気持ちを伝えたとしても、きっとセイラムはローザンの騎士として、冷たく諌めるのだろう。
しばらくすると、エイナが飲み物を持って来てくれた。
「ミト様、そちらにお持ちしますか?」
「いい。そこに置いといて」
ミトはテーブルを指さした。
「はい。何かありましたら、すぐにお呼びくださいませ」
「ん」
エイナはミトを気にしつつも退室した。
(眠ってしまいたいのに眠れない…)
「セイラム様…」
ミトは泣いた。
この気持ちをどうすればいいんだろう。
何もしたくない。
今日1日は大丈夫だろうけど、そう何日もメソメソしていられない。
エイナたちが心配してあれこれ言ってくるに違いないから。
でも、苦しい。
苦しくてたまらない。
誰かに吐き出してしまいたい、この気持ちを。
でも、そんなことができる相手などいない。
一人でこの辛さに向かい合うしかない。
(私、ひとりぼっちだ…)
ミトは孤独を感じた。
一人になりたいと思っていたのに、寂しくてたまらなかった。
大好きな人が自分を好きでいてくれて、気持ちを確かめ合うようにキスをしたり抱き合ったりすることはないのだ。
それが悲しかった。
昨日、自分に優しくしてくれ、労わるように触れてくれたのは影なのに、ミトが思い浮かべるのはセイラムの顔だった。
優しくて暖かい笑顔のセイラム。
少し困った顔をして、それでもミトの願いをきいてくれたセイラム。
そして、昨日の冷たいセイラム。
(どれが本当の彼?)
自分の気持ちを伝えたとしても、きっとセイラムはローザンの騎士として、冷たく諌めるのだろう。
しばらくすると、エイナが飲み物を持って来てくれた。
「ミト様、そちらにお持ちしますか?」
「いい。そこに置いといて」
ミトはテーブルを指さした。
「はい。何かありましたら、すぐにお呼びくださいませ」
「ん」
エイナはミトを気にしつつも退室した。
(眠ってしまいたいのに眠れない…)
「セイラム様…」
ミトは泣いた。
この気持ちをどうすればいいんだろう。
何もしたくない。
今日1日は大丈夫だろうけど、そう何日もメソメソしていられない。
エイナたちが心配してあれこれ言ってくるに違いないから。
でも、苦しい。
苦しくてたまらない。
誰かに吐き出してしまいたい、この気持ちを。
でも、そんなことができる相手などいない。
一人でこの辛さに向かい合うしかない。
(私、ひとりぼっちだ…)
ミトは孤独を感じた。
一人になりたいと思っていたのに、寂しくてたまらなかった。



