その後、ミトは本当に疲れていたので、ずっと与えられた部屋で過ごした。
(長い一日がやっと終わるな…)
夕食も入浴も済ませ、ミトはベッドに横たわるとぐったりした。
エイナとマリアは新しいこの場所での仕事を覚えるべく忙しそうだ。
明日の晩餐会が本番だけど、とりあえず初日は合格点だろうか。
(ちょっとしたミスはあったけど、まあまあよね)
ミトは自分を励ました。
実際にローザンに辿り着き、部屋を与えられても、嫁いだ実感がない。
セルファとはまだ数分接しただけだ。
とても綺麗な男性で、生理的嫌悪感は全くない。少し慌てたが、額にキスされても何の不快感もなかった。優しくて親切で紳士的である。
父が太鼓判を押す程の人物なのだから、安心して受け入れれば良いのだろう。
でも、どうしてもしっくり来ない。
セルファから感じる余所余所しい距離間は、今後親しくなっていけば埋まっていくのだろうか。
生まれながら王族である自分は、結婚にときめきなど求めてはいけない事情を理解している。
ローザンでそれなりに大切にされながら、程々に自由な毎日を送れれば、充分恵まれている。
頭では理解しているが、どうにも気持ちがついてこない。
(片思いでもいいから、胸が苦しくなるような恋愛をしてみたかったな…)
ミトはそう思った。
この感情は、自分が決して歩めない人生への未練なのだろうか。
求めても仕方ない。考えても意味がない。
ミトは自分にそう言い聞かせながら、目を閉じた。
(長い一日がやっと終わるな…)
夕食も入浴も済ませ、ミトはベッドに横たわるとぐったりした。
エイナとマリアは新しいこの場所での仕事を覚えるべく忙しそうだ。
明日の晩餐会が本番だけど、とりあえず初日は合格点だろうか。
(ちょっとしたミスはあったけど、まあまあよね)
ミトは自分を励ました。
実際にローザンに辿り着き、部屋を与えられても、嫁いだ実感がない。
セルファとはまだ数分接しただけだ。
とても綺麗な男性で、生理的嫌悪感は全くない。少し慌てたが、額にキスされても何の不快感もなかった。優しくて親切で紳士的である。
父が太鼓判を押す程の人物なのだから、安心して受け入れれば良いのだろう。
でも、どうしてもしっくり来ない。
セルファから感じる余所余所しい距離間は、今後親しくなっていけば埋まっていくのだろうか。
生まれながら王族である自分は、結婚にときめきなど求めてはいけない事情を理解している。
ローザンでそれなりに大切にされながら、程々に自由な毎日を送れれば、充分恵まれている。
頭では理解しているが、どうにも気持ちがついてこない。
(片思いでもいいから、胸が苦しくなるような恋愛をしてみたかったな…)
ミトはそう思った。
この感情は、自分が決して歩めない人生への未練なのだろうか。
求めても仕方ない。考えても意味がない。
ミトは自分にそう言い聞かせながら、目を閉じた。



