しばらく硬直したまま扉を見つめていたミト。
セルファが戻ってこないと確信してから、大きなため息をついた。
「ふぅ…」
緊張から解き放たれ、ドッと疲れてしまった。
部屋にある大きくて如何にも寝心地の良さそうなベッドにダイブしたい気分だった。
いや、実際にダイブした。ふっかふかの感触が最高だ。
「疲れた…」
そう呟いたとき、コンコンとドアがノックされた。
エイナだろうと思って、そのままベッドに顔をうずめた姿勢をキープする。
エイナならば、しばらくすればこっちの様子を察してドアを開けてくれるだろう。
しかし、一向にドアは開かない。
ミトは仕方なく身を起こして、「入っていいわよ」と声をかけた。
すると、かしこまった顔をしてエイナがドアを開けた。隣にはマリアがいる。
そこまでは良いのだが、後ろにセイラムが控えていて、ミトは慌てて姿勢を正した。
「ミト様、セイラム様よりお話があるそうです」
エイナの視線に、若干の非難を感じる。
ミトがくつろいでいたのをエイナはお見通しのようだ。
「はい。なんでしょう?」
よそ行きの顔になったミトは、セイラムに問いかけた。
「お疲れのところ申し訳ございません。連絡事項だけですから、午後また改めて伺わせていただきます」
セイラムはミトを気遣ってくれたが、「はいそうですか」と追い返すわけにはいかない。
今日は初日、ここはがんばりどころだ。
ラミリア王国の心象が良くなるか悪くなるかは、自分にかかっているのだから。
セルファが戻ってこないと確信してから、大きなため息をついた。
「ふぅ…」
緊張から解き放たれ、ドッと疲れてしまった。
部屋にある大きくて如何にも寝心地の良さそうなベッドにダイブしたい気分だった。
いや、実際にダイブした。ふっかふかの感触が最高だ。
「疲れた…」
そう呟いたとき、コンコンとドアがノックされた。
エイナだろうと思って、そのままベッドに顔をうずめた姿勢をキープする。
エイナならば、しばらくすればこっちの様子を察してドアを開けてくれるだろう。
しかし、一向にドアは開かない。
ミトは仕方なく身を起こして、「入っていいわよ」と声をかけた。
すると、かしこまった顔をしてエイナがドアを開けた。隣にはマリアがいる。
そこまでは良いのだが、後ろにセイラムが控えていて、ミトは慌てて姿勢を正した。
「ミト様、セイラム様よりお話があるそうです」
エイナの視線に、若干の非難を感じる。
ミトがくつろいでいたのをエイナはお見通しのようだ。
「はい。なんでしょう?」
よそ行きの顔になったミトは、セイラムに問いかけた。
「お疲れのところ申し訳ございません。連絡事項だけですから、午後また改めて伺わせていただきます」
セイラムはミトを気遣ってくれたが、「はいそうですか」と追い返すわけにはいかない。
今日は初日、ここはがんばりどころだ。
ラミリア王国の心象が良くなるか悪くなるかは、自分にかかっているのだから。



