ティアラが里帰りをした次の日。
「さぁ、私は久しぶりの王宮だわ!」
昼食を済ませたミトは、早速王宮に出向いた。
今日の昼食はユフィーリオは公務ため不在で、アリアと2人の食事だった。
相変わらず無口なアリア。
沈黙に耐えられず「美味しいですね」などと話しかけて見たが、無言で曖昧に頷かれるだけだった。
「明日は王宮でお昼を食べてみようかなぁ…」
流石のミトも、あの雰囲気は耐え難い。
「そういうことってできますか?」
今日のお供のユキに聞いてみる。
「はい。応接室もありますし、来客用の食堂もございます。お天気が良ければお庭で食事を取ることもできます。庭園には王宮で働く者や出入りする方が利用するカフェもございますよ」
「カフェ!」
ミトは食いついた。
「是非行ってみたいわ!」
「そうおっしゃるのではないかと思いました」
ミトの侍女となって1ヶ月。随分とミトの性格を把握してきたユキである。
「明日行ってみよう」
「でしたら、護衛の者を用意致します」
「あら、大丈夫よ」
「いえ、そういうわけには参りません。外部の者も出入りできる場所に行く際は、護衛をつける決まりなのです」
「そうなの…」
(面倒だなぁ)
カフェに行くだけで護衛が必要ならば予定を変えようかとミトは思った。
しかし、ミトの心境を即座に読んでユキは助言する。
「せっかくですから、明日は護衛がなければ行けない場所を巡ってみてはいかがですか?明日は丁度王宮で青空マーケットがある日です。きっとミト様に楽しんでいただけると思います」
ユキの素晴らしい提案に、ミトは表情をパッと輝かせた。
「さぁ、私は久しぶりの王宮だわ!」
昼食を済ませたミトは、早速王宮に出向いた。
今日の昼食はユフィーリオは公務ため不在で、アリアと2人の食事だった。
相変わらず無口なアリア。
沈黙に耐えられず「美味しいですね」などと話しかけて見たが、無言で曖昧に頷かれるだけだった。
「明日は王宮でお昼を食べてみようかなぁ…」
流石のミトも、あの雰囲気は耐え難い。
「そういうことってできますか?」
今日のお供のユキに聞いてみる。
「はい。応接室もありますし、来客用の食堂もございます。お天気が良ければお庭で食事を取ることもできます。庭園には王宮で働く者や出入りする方が利用するカフェもございますよ」
「カフェ!」
ミトは食いついた。
「是非行ってみたいわ!」
「そうおっしゃるのではないかと思いました」
ミトの侍女となって1ヶ月。随分とミトの性格を把握してきたユキである。
「明日行ってみよう」
「でしたら、護衛の者を用意致します」
「あら、大丈夫よ」
「いえ、そういうわけには参りません。外部の者も出入りできる場所に行く際は、護衛をつける決まりなのです」
「そうなの…」
(面倒だなぁ)
カフェに行くだけで護衛が必要ならば予定を変えようかとミトは思った。
しかし、ミトの心境を即座に読んでユキは助言する。
「せっかくですから、明日は護衛がなければ行けない場所を巡ってみてはいかがですか?明日は丁度王宮で青空マーケットがある日です。きっとミト様に楽しんでいただけると思います」
ユキの素晴らしい提案に、ミトは表情をパッと輝かせた。



