「ゴホッゴホッ」
ペッタンコの布団で横になる母親の顔は真っ青で、さっきから咳が止まらない。
「お母さん大丈夫? 水を飲む?」
母親の頭を少し起こして干からびた口元に水を持っていく。
少し含んでそれを飲んだかと思えば、また苦しそうに咳き込み始める。
ここ一月の間で村には奇妙な病が広まっていた。
かかると咳と食欲不振に陥り、最悪の場合命を落としてしまう。
隣町から医師がやってきて診てくれるものの、全国的な流行り病らしく薬が手に入りにくくなっているらしい。
そんな中、葵の両親もその病にかかってしまい、しばらくお店も休んでいる状況だった。
「お父さん、水を飲む?」
今度は父親の布団へと向かい、口に水を含ませる。
父親は咳き込むこと無くそれを飲み込んだ。
その様子に少しだけホッとする。
だけど、ふたりとも感染が悪化してしまったらどうしよう?
そんな不安が常に葵の胸の中になった。
ペッタンコの布団で横になる母親の顔は真っ青で、さっきから咳が止まらない。
「お母さん大丈夫? 水を飲む?」
母親の頭を少し起こして干からびた口元に水を持っていく。
少し含んでそれを飲んだかと思えば、また苦しそうに咳き込み始める。
ここ一月の間で村には奇妙な病が広まっていた。
かかると咳と食欲不振に陥り、最悪の場合命を落としてしまう。
隣町から医師がやってきて診てくれるものの、全国的な流行り病らしく薬が手に入りにくくなっているらしい。
そんな中、葵の両親もその病にかかってしまい、しばらくお店も休んでいる状況だった。
「お父さん、水を飲む?」
今度は父親の布団へと向かい、口に水を含ませる。
父親は咳き込むこと無くそれを飲み込んだ。
その様子に少しだけホッとする。
だけど、ふたりとも感染が悪化してしまったらどうしよう?
そんな不安が常に葵の胸の中になった。



