その息尽きるまで時間は無限

あの日の次の日。


家を出るのが怖くてたまらなかったが、仮病は使えなかったため、震えながら学校へ向かった。



いじられたりヤジを飛ばされたりはせず、無視をされるだけで、想像よりは断然マシであった。


その日の昼休み。




飽きもせず、いや、俺が許可を出したから、弁当に埃が入っていた。


弁当をしまいながらため息をつくと、佳凪とあおいに声をかけられた。



中庭のベンチに連れて行かれ、そこに座る。


そういえば、真がまだいたときに四人で話したな。



腹からぐるぐると音がなる。
腹痛ではなく空腹だ。


「楓、とりあえず私の弁当分けるから。今日ママに多めに作ってもらったの。」

「…うちも。元気出して」

「…まじで? ありがとう…」


二人の善意がたまらなく嬉しかった。


佳凪の弁当箱のふたにいくつかおかずを乗せてもらう。

中庭に来る前に『箸は持ってきて』と言われていたので、問題なく飯が食える。


本当に、2人に感謝しかない。