その息尽きるまで時間は無限

その日の昼休み、思わずニコニコしながら、衣ちゃんに話しかけた。

屋上前の階段の踊り場で、二人っきり、心臓を忙しなく動かしながら、おしゃべりをした。

幸せだねーって!

ことあるごとに、クロは
『クロがしっかり殺ったんだよ!』
って、アピールをした。

多分、衣ちゃんに褒めて欲しかったんだと思う。

まるで自分がご主人様におねだりする犬みたいで、気持ち悪いとは思ったけど、あたしはあたしを、クロはクロを、止められなかった。


まぁ、どんだけアピールしても、衣ちゃんは
『本当、すごいね!!』
くらいしか言わなかくて、自分のことしか考えてないのはよくわかった。


そりゃ、仕方ないよね。

幸せの絶頂だったもんね。




でもきっと、衣ちゃんが本当に幸せになれるのは、“コンプリート”したとき。

その時こそ、褒めてくれるだろうな、と考えた自分まで殺したくなった。