その息尽きるまで時間は無限

何度も考えたけど、“死ぬ”っていう行為?出来事?がいまいちわからない。

なんでだ?


人一人失って、世界に小さく穴が空いても、小さすぎて世界は気づかない。

そう、世界はそれでも回るのだ。

クラスメイト一人死んでも、授業だってある。



ただ、一家が死ぬようなことがあったから、マスコミは動き出す。


学校の周りには朝から報道陣が、かなりの数いた。


目立ちたがり屋の奴らが適当なことを散々述べていた。




…ハッキリ言って、疲れた。


はぁ…と小さいため息をつくと、声をかけられた。


「楓」

一瞬、胸が高鳴った。


バッと振り向くとーー佳凪がいた。


「か、な」

「…真が…死んだね。」

「…あぁ。」

深刻な話をしているのに、心臓だけは言うことを聞いてくれない。