その息尽きるまで時間は無限

にごりなく白一色の、一輪の花。

花弁の先からは、わずかな水滴。

よく洗われたであろう、口の部分が窄まったガラスの花瓶。


それが、置かれてあった。
ーーーーー矢田真の机に。


水中よりも静かな教室に、一人分のすすり泣きが響く。

あの花瓶は、いじめでもなんでもない。

まぎれもない、“本当の意味”で置かれている。


喉が嫌に詰まる。



「…皆さん、あらぬ噂だけは立てないようにしましょう。…朝の会を終わります。」


日直が号令を済ますと、目を腫らした担任は去っていった。



ーーーーーそんな顔をするくらいなら、いじめを止めりゃ良かったのに。



クラスメイトは悲しみより、興奮状態だ。