ホスト科のお世話係になりました

体育館とグラウンドからは朝練をしている生徒たちの声が聞こえてくるけれど、校舎内は静まり返っている。

慣れた場所でも新鮮さを感じながらホスト科の部室へと向かう。

昨日汰斗に言われた通り最初に職員室へ行ってここのカギを借りてきていた。
「さっそくお仕事ね。頑張って」

と、先生からねぎらいの言葉ももらっている。
ホスト科の部室に入るとまずはすべてんの窓を開け放った。

これから掃除をするから、埃っぽくならないようにするためだった。
「よーし。頑張るぞ!」

ロッカーからホウキを取り出して部室の前方から後方へと順番にホコリをはいていく。