ホスト科のお世話係になりました

だけどどうしてもホスト科のことを説明することはできなくて、部活動でウサギを飼っているところがあるのだと、嘘をつくことになってしまった。

「あ~あ、嘘をつくなんて心苦しいよ」
ひとりベッドに寝っ転がって呟く。
これから先本当にホストの科お世話係がうまくいくのかどうか、やっぱり不安は拭えない。

「お試しでもやるって決めたんだから。頑張らなきゃだよね。明日は30分早く学校へ行くから、もう寝なきゃ」

私はいつもより30分早い時間にスマホのアラームを設定して、部屋の電気を消したのだった。

☆☆☆

早朝の学校はほとんど話し声が聞こえてこなくてとても静かだった。