ホスト科のお世話係になりました

「そ、そんなのわかんないよ。だいたい、私が誰かを選ぶようなことはできないし」
なんだか胸がドキドキしてきてしまう。

だけどお世話係は自分の内申点のためであって、それ以上でも以下でもない。

「なぁんだつまんないの。私もそのホスト科っていうのを使ってみようかなぁ」

冗談だか嘘だかわからないことを言う百恵に私は苦笑いを浮かべたのだった。

☆☆☆

私がお世話係に任命されたことはその日のうちに両親にも説明しておくことになった。

朝早く登校したり、放課後遅くまで学校に残ることが増えてくるからだ。