ホスト科のお世話係になりました

隣の女の子もすごく慣れた様子で汰斗の肩を何度も叩いている。
あんな風に楽しそうに歩く相手がいたなんて……。

カッコイイのだから彼女くらいいても不思議じゃない。
部活動の中では恋愛禁止でも、私生活で恋人がいないなんて、誰も言っていなかった。

汰斗だけじゃなくて、他のメンバーだって同じように恋人がいるのかもしれない。

そう考えると途端に胸が苦しくなって、服を握りしめた。
「愛美、どうかした?」

立ち尽くしてしまった私を心配して百恵が声をかけてくる。

私はようやく汰斗と見知らぬ女の子から視線を外して「なんでもないよ」と、答えたのだった。

☆☆☆