ホスト科のお世話係になりました

宝石店の前で百恵が立ち止まり、ショーケースの中を見つめる。

赤や青や黄色の大きな宝石がついたネックレスや指輪が所狭しを飾られている。

宝石といってもどれもガラスとかプラスチックでできたもので、高くても千円くらいで買うことができる。

店内へ入ればもっと安いものが沢山ある学生向けのお店だ。
「中に入ってみようよ」

ふたりで店内へ足を踏み入れると同い年くらいの子たちで賑わっていた。

小さな買い物かごに沢山のジュエリーを入れていっている子もいる。
「これ、おそろいにしようよ!」

百恵が目につけたのはハート型の指輪だった。