ホスト科のお世話係になりました

「お世話係なんて言うからわかりにくいんですよね、すみません。マネージャーみたいなことをしてもらうと思っていただけたらいいですよ」

尋の説明になんだか納得しそうになってしまったけれど、ホストのお世話係なんてできるわけがない!
慌ててソファから立ち上がって出口へと向かう。

「ごめんなさい。私には無理そうです」
と、ドアを開けようとしたところで、また侑介に手を掴まれていた。

可愛い目で見つめられると、どうしてもその手を振りほどくことができず、固まってしまう。

「ボクたちにはどうしてもマネージャーが必要なんだぁ。みんなホストの仕事で忙しくて自分のスケジュール管理をするだけで一杯一杯なんだ」