悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?

「こんなに酷い仕打ちをされて…うっ…心身に拒否反応が出そうです…。
うう…それでも、王命とあれば従いますし…ぎ…義務はしっかり果たし…ます…。
ただ…ぐずん…触れられるのもおぞましいので…うう…アルノート様もそのおつもりでいてくださいませ…!!」

王妃の役割の1つのことを考えると吐いてしまいそう…。
ああ…一度嫌いになった男性に対して、こんなにも拒否反応が出るものなのね。

「国王陛下…どうかご慈悲をお願いいたします…」

「ジェリーナ様!なんておかわいそうなの…!!」

ルイザも私の元へやってきた。
カルシスは私たちとアルの間に入っている。

「私も黙っているわけには参りませんな」

さらにルイザの父、フェルナンド当主もやってきた。

「王子、私の娘にまで手を出したというのは本当ですか?」

「嘘だ!ルイザには何もしていない!」

「アルノート様…ひどすぎます…」

ルイザまで泣き始める。
完全に女性関係にだらしない王子のレッテルが張られてしまったアル。

「ふむ…。わかった。
私の息子が何人もの令嬢に礼儀を守らない行為をしていたようだ。
父親として責任を取ろう。後で使いの者を出すから事情を話して欲しい」

国王陛下は私たち令嬢の発言を信じてくれたみたい。
冷静で聡明なお方で本当に良かった…。
それとも、お父様やフェルナンド当主まで出てきたから、国王陛下も黙殺できなかったのかしら…。