悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?

「国王陛下、発言をお許しください」

全てを諦めようとした私の隣にお父様が現れた。

「許そう」

「ありがとうございます」

お父様は深々と頭を下げた後に発言を続けた。

「娘の気持ちを今一度聞きたいのです。よろしいでしょうか?」

頷く国王陛下。

「ジェリーナ、何があったか詳しいことはわからないが、今とても傷ついているのではないか?」

あ…。

お父様の言葉を聞いて、また涙が溢れてきた…。
私、すごく傷ついていたの…。

両手で顔を覆い、泣くのを必死で我慢しようとしているのに、涙はどんどん溢れてくる。

「このままでいいのか?」

お父様は私の肩を優しく抱きながら聞いてくれた。
私はゆるゆると首を横に振る。

「アルノート様になにか言いたいことはあるか?」

言いたいこと…。

どうせ言ってもアルは聞き入れない。
また「なんのことだ」としらばっくれるかもしれない。

それでも、お父様が与えてくれたこの場で言いたいことがある。
私は泣きながらアルを見た。
アルはとても居心地が悪そうに佇んでいる。

「私、あなたのこと、もう完全に信じられません…」

嗚咽しながら、それでも伝えて差し上げますわ!