悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?

卒業パーティー、出るか否か…。
ギリギリに出席して、陰から事の成り行きを見守った方がいいのか…。
結論は出ないけど、とりあえず出席できる格好はしておこう。
私は白いドレスを脱いでアクセサリーをすべて外し、自前のグリーンのドレスに着替えて髪をおろした。

「はぁ…」

何やってるんだろう、私…。
いや!気弱になっちゃダメだ。
この事態を好転させるべく、考えなきゃ!

でも、何も良い考えが思いつかないー!
そもそも、相談できる人がいない!
結局、アホ王子が私に罰を与えるのか与えないのか、ただ待つしかできないの!?
嫌だー!こんなのとばっちりだよ!
何とかして、問題回避して無事故郷に帰りたい…。

誰か、味方を探さないと…。
この事態を説明できる人は誰?
一緒に協力できそうな人は誰?

その時、頭の中にある考えが閃いた。
これって、かなり無謀な手段だし、成功率限りなく低そうだけど、何もしないよりはずっとマシかもしれない。
私は部屋を出て卒業パーティー会場へと向かった。