悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?

「ずーっと断ってきたのに、結構ストレートに断ってきたのに、全然通じないどころか曲解されて、本当に勘弁してくださいって感じですよ!
第一王位継承者で誰もが認める由緒正しい家柄の優秀な婚約者がいるのに、略奪しようとする女がいたら、そーとーヤバいでしょソイツは!」

自分の立場弁えず勝手に婚約破棄するアホ王子が一番ヤバイ!
というセリフはさすがに飲み込む私。
まだ少し理性が残っているようだ。

「え?え?ええ!?」

「あ、ここにいる皆さん、状況を把握してませんよね?
みんな私がアルノート様にアプローチして、ジェリーナ様から略奪しようと企んでると思ってるんでしょう?
違う!ぜんっぜん違いますから!」

「ち、違うって、何が違うんですの…?」

ジェリーナ様も大困惑。
同じ女性なのに、私の気持ち全然理解してくれないんだろうか…。
この人、真面目なだけで実は結構人の気持ちがわからない人だよなぁ…。

「だーかーら!私は最初からアルノート様なんて狙ってないんです!
この学園には両親の見栄で入学させられて、しかも『家系のために地位の高い男性を掴まえてきなさい』とか言われたけど、私、最初からそういうこと全然求めてませんから!
ド田舎の領主の娘と縁談を結ぼうとする都会で地位の高い貴族がいるはずないじゃないですか。
妙な動きしたら、すぐ『あいつ地位目当てだぜ』って後ろ指刺されることくらい、誰でもわかるっつーの!
それなのに、一足飛びにこの国の王子にアプローチする女がいるとしたら、どんだけ神経図太いんですか。
っつーか、ヤバイでしょそんな人!
恋愛小説あるあるだけど、リアルに起きたらカオスでしょ!」