悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?

とりあえず、今日が終わればウルティナ学園に来ることもなくなり、アルと関わらずに済むのだからがんばろう。
私は卒業パーティー会場に向かった。
1人で会場に入る覚悟を決めて歩いていると…。

「ジェリーナ様!」

向かいからブライが駆け寄ってきた。

え?何…?

「お探ししておりました。アルノート様がお待ちです」

は?

「さあ、行きましょう」

「ちょ、ちょっと待ってください」

慌ててブライを制止する。

「なんでしょう?」

「なんでしょう?ではないでしょう?
どういうおつもりですか?
アルノート様とはもう他人のは…」

「ジェリーナ様」

言葉を途中で遮られた。

「アルノート様がジェリーナ様をエスコートするのは当然でございます。
時間も差し迫っておりますから急ぎましょう」

『頼むから逆らわずに来てくれ』というメッセージをブライの目からヒシヒシと感じる。

なるほど…。
どうやらアルは今日を何事もなかったかのように過ごして、後から婚約解消に動くことを決めたのね…。

「嫌ですわ」

私はキッパリと言い放つ。