悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?

「ご心配おかけして申し訳ありません。少し休めば大丈夫ですわ。
卒業パーティーがありますから、私に構わずルイザ様は先に行ってください」

無理して笑顔を作る。


「でも…そのようには見えません。
放っておくことなんてできませんわ」

ルイザはいつも控えめで、自分から私に話しかけることは少なかったけど、こんなに優しい人だったのね…。
弱った心にルイザの優しさが染みた。
でも、やっぱり迷惑はかけられない。

「ありがとうございます。
でも、本当に大丈夫ですから」

「もしかして、アルノート様となにかありましたか…?」

「え?」

「あ、ごめんなさい…。あの、いろいろな噂を聞いていたので。
でも、あんなものは単なる噂で、ジェリーナ様とアルノート様は強い絆で結ばれていることは知っているのですが…。
それでも、あんな心無い噂は聞くだけで辛いと思いまして…」

やっぱりダメ…。
再び涙が溢れた。

「ジェリーナ様…」

「いえ…本当に心配なさらないでください。
少し休んだら行きますから、ルイザ様は先に行ってください」

そうか…。
私は卒業パーティーに出席するつもりなのね…。
こんな状態でも、行かなければならないという義務感に負けてしまうんだ…。