悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?

「お許しくださいアルノート様…」

アホ王子に謝罪する私をかばうポーズで、アホ王子からの求婚(嘘)を暴露するルイザ様。
すると、ルイザ様の思惑通り、次々と被害者の令嬢たちが声を上げ始めた。

うわ…こんなにいるの…引くわー…。

号泣する令嬢、すすり泣く令嬢、あちこちから聞こえる慟哭の声。
カオスじゃん…。

「アルノート様…私だけというのも嘘だったんですね?」

思わずツッコミを入れてやる。
アホ王子は慌てまくり。
かっこわるーい。
控えめに言って最低。

そこへ入場する国王陛下と王妃陛下。

ついに来た…。
これから一世一代の大芝居をしなければいけない。
私はなお一層緊張を強めた。

国王陛下は会場の異様さにすぐに気づく。
そりゃそーだよね。
すると、アホ王子はジェリーナ様の手を取り、恐ろしいことを言い始めた。

「丁度皆の注目が集まっているところです。父上、私たちのことを報告してもよろしいでしょうか?」

あ、やっぱり。

私は驚かず、むしろ想定内の事態に呆れた。
婚約解消だの私に求婚だのしてきても、結局アホ王子は国王陛下に絶対服従。
私にあんなに愚痴を吐いても、国王陛下に直談判する勇気も行動力もないのだ。
(行動されたらマジで困ったけど)