悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?

「カルシス様まで巻き込んでしまっていいんですか?」

「心配なさらないで。私もアルノート様の所業はあんまりだと思っておりましたの。
なんとしても、自分の行動を振り返って考えを改めて欲しいですわ」

自信満々の笑顔。
なんて頼りになるのーーーー!
私今日からルイザ様のファンになる!

「それから、リリア様の作戦は名案だと思うのですが、少し力が足りませんわ。
リリア様だけが訴えても、事を荒立てるのを恐れて皆聞かないふりをする可能性が高いです。
だから、私もアルノート様から求婚されていたことにしてしまいましょう」

「ええ!?ア…アルノート様はルイザ様にも求愛していたんですか!?」

危ない危ない…。
あまりに驚いて、アホ王子って言いそうになっちゃったよ…。

「いいえ。全く」

きっぱり否定するルイザ様。

「えっと…じゃあ…」

「もちろん嘘ですわ。でも私は普段嘘なんてつきませんから、きっと周囲は信じてしまうでしょうね」

ルイザ様はふふふ♡と可憐な笑顔で怖いことを言った。
あ…この人敵に回しちゃダメなタイプだ。
そこもまた素敵すぎる!

「公女である私がアルノート様に騙されそうになったと暴露すれば、立場の弱い令嬢たちも自分の被害を言いやすくなるに違いありません」

「おお…!!!さすがです♡ルイザ様♡」

拍手喝采を贈っちゃった。

「時間がありませんわ。早速行動を起こしましょう!
私はアルノート様の元へ行くので、お兄様への説明はリリア様に任せましたわ。
一筆書きますから、これを渡してくれればお兄様は親身に話を聞いてくださいますから」

「はい!」

何から何まで細やかな対応ができるルイザ様に心酔しちゃいそう。
私はメモを受け取り、ルイザ様から教えてもらった控室に急いだ。