悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?

「実は、ジェリーナ様ともっと親しくなりたいと思っていましたの。
でもいつも忙しそうで、お邪魔してはいけないと思って声をかけられなかったんですわ。
これから、もっと私と仲良くしてくださいジェリーナ様」

ルイザの言葉が胸にしみる。

「とても嬉しいですわ。ルイザ様ありがとうございます。
では、次は私の好きなお店のケーキを取り寄せましょう。
フルーツがたっぷり載っていて、甘さ控えめで、あまり罪悪感なくたくさん食べられるんですの」

「それはすてきな提案ですね!」

「それから、ルイザ様にお礼の品を贈りたいですわ。
また別の日に、一緒にブティックに行きませんか?」

「お礼の品なんて、とんでもないことでございますわ。
ですが、一緒にブティックは絶対楽しいので、ぜひご一緒させてください」

ああ…なんて楽しいの…!
今まで社交のために令嬢と交流していたけど、こんなふうにただ楽しいことだけを一緒にする友達はいなかった。
友達がこんなにすばらしい存在だったなんて!

「ルイザ様、もう一度さっきの質問してくださる?」

「さっきの?ああ…今のご気分はどうですか?」

「最高に楽しいですわ!」

私も最高の笑顔をルイザに返した。