「あなたたちも、鳴神みたいに、お天気のカミサマ……なの?」
「は……はいっ!」
「この嵐を止めてお母さんたちを帰れるようにしてくれる?」
「もちろん!」
「私に、力を貸してくれるの?」
「それが、あなたの願いなら」
私の問いかけにそれぞれ違う男の子の声が答える。
ぎゅっとてるてる坊主を抱きしめた。
「お願い! お天気で私を助けて!!」
ぱあん、と手の中から光が弾けた。
鳴神が出てきた時みたいなまばゆい光。
違う、光だけじゃない。
鳴神の時は眩しすぎて目も開けられなかったけど、光を遮るように柔らかいカーテンみたいなものが私の目を守ってくれるみたい。
おかげで目がなんとか開けられてる。
傷口に何か冷たいものを感じる。これは水?
確かめようと手を近づけると――
「きゃあ!」
鳴神の時みたいに、驚いてひっくり返った体が誰かに支えられた。
鳴神じゃない。だって彼はこっちをにやにやしながら見てるもの。
じゃあこれは――
「はじめまして。この雨は、あなたの思いのままに」
「本物の青空を見せてやるよ!」
「ど、どちらつかずの僕でよろしければ、お側においてください……」
そう口々に言葉が降ってくる。
背中に、右手に、左手に。タイプの違う3人の男の子たちが勢ぞろいして私を見つめている。
「な? これで信じただろ? ななみが俺たちを――天気のカミサマを呼び出したんだ」
正面に座る鳴神が、イタズラっ子みたいに笑う。
正直、信じられないけど……
目の前の現実が、すべてを物語っていた。
「は……はいっ!」
「この嵐を止めてお母さんたちを帰れるようにしてくれる?」
「もちろん!」
「私に、力を貸してくれるの?」
「それが、あなたの願いなら」
私の問いかけにそれぞれ違う男の子の声が答える。
ぎゅっとてるてる坊主を抱きしめた。
「お願い! お天気で私を助けて!!」
ぱあん、と手の中から光が弾けた。
鳴神が出てきた時みたいなまばゆい光。
違う、光だけじゃない。
鳴神の時は眩しすぎて目も開けられなかったけど、光を遮るように柔らかいカーテンみたいなものが私の目を守ってくれるみたい。
おかげで目がなんとか開けられてる。
傷口に何か冷たいものを感じる。これは水?
確かめようと手を近づけると――
「きゃあ!」
鳴神の時みたいに、驚いてひっくり返った体が誰かに支えられた。
鳴神じゃない。だって彼はこっちをにやにやしながら見てるもの。
じゃあこれは――
「はじめまして。この雨は、あなたの思いのままに」
「本物の青空を見せてやるよ!」
「ど、どちらつかずの僕でよろしければ、お側においてください……」
そう口々に言葉が降ってくる。
背中に、右手に、左手に。タイプの違う3人の男の子たちが勢ぞろいして私を見つめている。
「な? これで信じただろ? ななみが俺たちを――天気のカミサマを呼び出したんだ」
正面に座る鳴神が、イタズラっ子みたいに笑う。
正直、信じられないけど……
目の前の現実が、すべてを物語っていた。


