気付いたらベッドの中に居た。 記憶があまり無い。 暗い部屋で、ぼぅっと目を開けている。 どこを見る訳でもないのに、何故か涙が溢れてくる。 悲しさの感情は、もはや無いに等しい。 ただ涙だけが流れているような、そんな感覚。 涙を流すことが、こんなにも容易いと感じたのは初めてだった。 締め忘れた蛇口のように、次から次から絶えず涙が溢れてくる。 長い、長い夜だった。