『…何でもありません。』 落ち着いた声で、タケルは教師に言った。 『…静かにしとけよ。 1時間目は自習だ。』 そう言って、教師は出て行った。 残された少年少女達は、互いの顔を見合わせることしか出来なかった。 と、そのとき。 タケルが目で、『教室を出ろ』と隆史に促した。 左頬にジンジンとした痛さを感じながら、隆史は教室を出た。 『出ろ』と合図したタケル本人が まだ教室に居る状態を少し疑問に思いながら…。