楓の真剣な瞳に負けたのか、タケルは家に上がることを許可した。 タケルの部屋で改まって正座をする楓を見て、タケルは よっぽど重大な話だと悟ったのか、彼自身も座り直した。 どれほど時を刻んだだろう。 なかなか言い出すことが出来ない。 手先足先は ひどく冷たく、指が微かに震えている。 そんな楓に苛立ちをも見せず、嫌な顔ひとつしないで楓の言葉を待つタケル。 そんな彼を、楓は またひとつ好きになったのだった。