私は、この醜い大人達に お焼香をさせたくなかった。 母の最期の顔を、見せたくはなかった。 しかし、子どもの力では どうすることもできない。 あっさりと お焼香をされ、母の最期の顔も見られてしまった。 二度目のお別れ。 母の棺に花を詰める。 親戚連中は、悲しい顔の仮面を被って花を添える。 分かってるんだから。 あなた達が本当は、ちっとも悲しくないことくらい。 お金のことしか頭にないことくらい、私 知ってるんだから…。