救急車が停まると、そこには大勢の看護士と医師が居た。 救急隊員に母の状態の説明を受け、看護士がガラガラとストレッチャーを押していく。 どれ程 経っただろうか。 1分が1時間に感じられる。 不意に手術中のランプが消え、手術室から医師が出てきた。 ずっと父の手を握っていた佐和は、勢いよく立ち上がる。 …が、その医師の顔を見た途端、微かな希望をも打ち砕かれた。 『残念ですが…』