うしろの正面だーあれ




なんか凄かったけど…



途中から仲直り出来そうな感じだったのにな…。



ふたり共、意地っ張りだからなぁ…。






咲子は、未だに座ったまま動かない杏奈を見ながら そんなことを思っていた。






『杏奈ちゃん…』



自分の目を疑った。



泣いているのだ。



あの強い杏奈が。



涙なんか見せたことの無い杏奈が、声も出さずに泣いているのだ。



その様子に、ざわめき始める教室。